「自分の時間を取り戻そう」書籍レビュー

ちきりん著「自分の時間を取り戻そう―――ゆとりも成功も手に入れられるたった1つの考え方」の書籍レビューです。

仕事で毎日が忙しく、頑張りすぎている人や、時間が取れずやりたいことがやれていない人は多いんじゃないでしょうか。その忙しすぎる生活は避けられないもの、乗り切る必要のあるものではありません。その多忙な生活を脱するための方法がこの本で取り上げられています。

自分の時間を取り戻し、自分の人生を謳歌するための手助けになる一冊です。

生産性を上げよう

忙しすぎる生活の本質的な問題は、「生産性が低すぎる」、もしくは「生産性の概念を理解していない」、「生産性の向上こそが問題の解決に必要と理解できていない」と著者は述べています。つまり問題解決のために取り組むべきは「生産性を上げること」です。

生産性とは

希少資源(時間やお金など):成果(手に入れたいもの)
の比率のことです。
言い換えれば、希少資源がどの程度、有効活用されているかの度合いです。

高生産性社会へのシフト

なぜ生産性が低いと問題なのか。まず、社会が急速に高生産性社会にシフトし始めていることを理解しておきましょう。社会全体がよりいっそう生産性の高まる方向に動いています。

個人が空き時間に自家用車で乗客を運び、乗車賃を稼ぐUberや、個人が空き部屋や空き家を宿泊場所として貸し出すAirbnb、クラウドワーキングなどがわかりやすい例です。個人が所有するちょっとした私物や隙間時間など、あらゆる資源の活用度合いが高まっているのです。

今後の社会では、生産性の高いものが残り、低いものが淘汰されていきます
生産性への意識が低い人も淘汰されていくため、日々生産性を意識し、仕事や生活の生産性を高める方法をトライアンドエラーで身につけていく必要があります。

自分にとって大切な希少資源とは?

生産性を高める第一歩、それは、今の自分にとって最も大切な希少資源は何なのかを正しく把握することです。主な希少資源は、お金と時間です。また、お金と時間以外にも後述する「頭がきちんと動く時間」などが希少価値になり得ます。

時間を見える化

大半の人が希少価値と感じているものは、お金と時間です。ですが、このお金と時間には大きな違いがあり、それは「お金は見えやすいが、時間は見えにくい」ということです。お金に関する有限感は容易に持つことができますが、時間に関する有限感を持つには工夫が必要です。

20代、30代などの◯代があとどれくらい残っているかを視覚的に確認できる表を作るなどして、「時間を見える化」すると、時間が大切な資源であることを認識できるでしょう。

お金を有効に使う

お金については、いかに使う額を減らすかという節約術に頭を悩ませがちですが、「できるだけ有効に使おう!」と考える方が有益です。ここ半年で、何のために使ったお金がもっとも有効だったか、振り返ってみましょう。希少資源を何に使うのがもっとも生産性が高いのかを理解することは、生産性を上げることに不可欠です。本当に「貯金」が一番有効なお金の使い方でしょうか?

何にお金が使うかが重要です。とにかく節約して貯金するのではなく、ものすごく価値の高いこと以外には支出しないと決め、価値のあるお金の使い方を意識しましょう。価値のある支出を増やすことが、生産性の向上につながります。

「頭がきちんと動く時間」という希少資源

24時間のうち、一定レベル以上に集中力があったり、頭がよく働いたり、やる気があったり、そういった時間がいくらかあるかと思います。その「頭がきちんと動く時間」も希少資源です。

たとえば、この「頭がきちんと動く時間」を最大限に活用には、Todoリストを、

  • 頭が動くときにしかできないToDoリスト
  • 頭が動かない時間でもできるToDoリスト

のふたつに分けるのが有効です。

貴重な「頭がきちんと動く時間」に何をするかが重要です。
頭が動かないときにでもできることは頭が動かないときに行い、頭が動くときには頭が動くときにしかできないことを行う、そうやって「頭がきちんと動く時間」という希少資源の無駄遣いを避け、有効利用しましょう。

自分はなにを手に入れたいのか

次に、生産性を高めるには、自分はなにを手に入れたいのかを正しく理解することが必要です。欲しいものが正しく理解できていないと、希少な資源を無駄にしてしまう可能性があります。

ついつい、周りがみんなやっていることや、世間でやるのが当然だと思われていることを、自分が手に入れたいものだと勘違いしがちです。ゴールを間違えると、時間もお金も無駄になってしまいます。たとえば、「安定」は本当に手に入れたいものでしょうか?

インプットを減らす

生産性を上げるには、インプット(投入する時間)を減らすとこが有効です。

例えば、

  • 労働時間を減らす
  • 家事や育児に使う時間を減らす
  • 学生なら勉強時間を減らす

など。

どういうことか。インプットが簡単に増やせる環境においては、生産性を高めようとはなかなか考えません。そこでインプットを減らし、インプットが増やせないから生産性を上げるしかない状況に自分を追い込みます。そうしてようやく真剣に「生産性を高めねば」と思えるようになるのです。

大事なのは、ありえないと思えるくらいの時間の足りない予定表を作ること。そうしないと生産性は上がりません。「やりたいこと」の時間を先に確保しておき、「やるべきこと」にかけられる時間を減らすのが有効です。

すべてをやろうとしない

また、生産性を上げるためには、すべてをやろうとしないことも有効です。まずは「すべてできて当たり前」という洗脳から解放されましょう。

そして、何もかも「頑張り続ける」のではなく、「ここは自分が頑張るべき分野なのか?」を考え厳選することが重要です。

また、生活の中で「生産性の低いこと」「止めるべきこと」を探しましょう。それらを探すには、1週間でいいので、朝から晩までなにをしていたか、行動記録を作ってみるのが役に立ちます。

おわりに

このように、生産性を上げようと取り組むことにより、希少資源を自分が本当に手に入れたいもののために有効利用するようになり、結果的に希少価値の無駄遣いである、多忙で息苦しい生活から脱することができるというわけです。

私も希少価値をなににどれだけ使うかの厳選の必要性を感じています。生活を見直してみると、特に時間の損失が大きいように感じます。まずは時間を可視化し、有限性を実感してから、インプットを減らし、生産性の上がる状況を作っていきたいですね。

また、お金に関しても、節約することによって生産性を落としていることが目立ちます。たとえば、食費を切り詰めすぎて、頭や体を働かせる十分な栄養が摂取できず、仕事や勉強に支障が出たり、病気になったり。こういう点をしっかり改善していきたいです。

「頭がきちんと動く時間」の有効利用は考えていたはずですが、ToDoリストを頭が動くときのものと頭が動かないときのものを分ける、なぜ今までしてこなかったんだろう…と。これは生産性が上がりそうですね。

いろいろと個人的な感想を述べましたが、人それぞれ求めているものは違いますし、現在の仕事や生活の状態も異なるため、生産性を向上させるために改善すべき点も千差万別です。自分が本当に欲しいものを手に入れるための、仕事や生活のトライアンドエラーを行っていきましょう。

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