トレーラーミュージックの制作について学べるEvenantのオンライン教材「The Aspiring Trailer Music Composer」のレビューです。
概要
映画の予告編で聴くことのできる壮大でパワフルな音楽の作り方を学ぶことができます。
- 価格は一括払いで$137
- 4ヶ月払いで$39/m
- 教材はウェブブラウザで閲覧
- 永続アクセス
- 言語は英語
- ヒット、ライザーなどのサンプルパックの特典が付属
カリキュラム
- Preface:序文 トレーラーミュージックとは何か
- The Main Trailers & TV Spots:トレーラーミュージックの典型的な構造
- How To Write Licensable Trailer Music:トレーラーミュージックの作り方
- Track Creation Walkthroughs:トレーラーミュージック制作のウォークスルー動画
- Analyzing Trailer Music:トレーラーミュージックの分析
- Studio Equipment:機材について
- Mix:ミキシングについて
- The Right Publisher:パブリッシャーについて
- The Approach:パブリッシャーへのアプローチの方法
- Bonus Tips:ライフハックなど制作に関するTips
- Final Words:おわりに
サンプルパック
商用利用可能なヒット、ライザーなどのFXサンプルパックが特典として付属しています。
Audio ImperiaのScenes From The Multiverse Vol. 1の制作を手がけたGenerdynが制作に携わっています。形式は24bit48khzのwavで、バリエーションは少ないですが使いやすいものが多いです。
内容
- Atmos 1種
- Booms 2種
- Braam 1種
- Downers 2種
- Hits 2種
- Risers 2種
- Whoosh Hits 5種
- Whooshes 3種
学習してみて
学習の流れ
内容の核となるトレーラーミュージックの制作についての学習は以下のような流れです。
- The Main Trailers & TV Spotsの章でトレーラーミュージックの典型的な構造を理解します。トレーラーミュージックをIntroduction,Buildup,Climax 1,Climax 2,Outroという5つのフェーズに分解して聴くことができるようになります。
- How To Write Licensable Trailer Musicの章でトレーラーミュージックの作り方を学習します。各フェーズの作り方や効果的なコード進行、オスティナートパターンなど。
- Track Creation Walkthroughsの章でWalid Feghaliによる制作のウォークスルー動画を見て、どういう工程でトレーラーミュージックを組み立てているのかを学習します。
その後、トレーラーミュージックのアナライズについて、機材について、ミキシングについて学習します。機材についての章では推奨ライブラリリストが載っており、物欲が掻き立てられます。ミキシングについてはあまり新鮮な内容はなく、ボリュームもそれほどないですが、音量バランスやリファレンスの重要性など、大事なことが書かれています。
それから、トレーラーミュージックでお金を稼ぐことについて学習します。海外進出を考えている方には参考になるかと思います。最後にライフハックなどトレーラーミュージック制作に関する様々なTipsを読んでおわりです。
特に勉強になったこと
やはり、核となる、
- The Main Trailers & TV Spots
- How To Write Licensable Trailer Music
- Track Creation Walkthroughs
の3つの章が特に勉強になりました。
トレーラーミュージックの典型的な構造を理解するだけでも全然違いますし、Walid Feghaliのウォークスルー動画は本当に参考になりますし、日本の教材では学べない新鮮な内容盛りだくさんです。
英語について
言語は英語ですが、Google翻訳が優秀なので英語が苦手な私でも問題なく学習することができました。自動翻訳では少し内容が理解し難い部分もありましたが、大体は理解できます。
ウォークスルー動画は翻訳なし字幕なしですが、聞き取れなくてもとても参考になる内容です。
おわりに
トレーラーミュージック制作の最もわかりやすいガイドだと思います。というか、このようなトレーラーミュージックの教材は他に見たことがないですね。トレーラーミュージックの制作に挑戦してみたい方は、ぜひこのコースで学習してみてください。おすすめです。