「DTMの手引き」と題して、DTMを始めるにあたって必要な知識や、おすすめ機材、おすすめ勉強法などを複数回にわたってまとめていきます。ポップ・ロック・アニソン・アイドル系の高クオリティの楽曲を作りたい人をメインターゲットに書いています。
目次
- DTMの概要(当記事)
- DAW・パソコンについて
- 近日公開
Part 1はDTMの概要について解説します。
DTMとは
DTM(デスクトップ・ミュージック)とは、コンピューターを用いた音楽制作の総称です。DTMは和製英語であり、英語圏ではComputer Musicと呼ばれます。
DTMの4つのステップ
DTMの作業は主に
- 作曲
- 編曲
- ミキシング
- マスタリング
の4つのステップに分類することができます。
歌ものポップスの制作の場合、
作曲→編曲→ミキシング→マスタリング
の順序が最も一般的です。
1. 作曲
作曲は主にメロディを作る作業です。基本的なコード進行やテンポ、リズムなどもこの段階で考えることが多いです。
- 楽器で弾き語るようにしてメロディを考える
- ふと浮かんだフレーズをボイスメモに記録する
- 最初にコード進行を作り、そのコード進行を元にピアノロール上でメロディを考える
などなど、人それぞれ様々な方法でメロディを作ります。
2. 編曲
編曲はメロディ以外の音を作る作業です。ドラム、ベースなど様々な音を加えて伴奏を作ります。打ち込み(プログラミング)や演奏の録音はこの段階で行います。
3. ミキシング
ミキシングは編曲で制作した複数の音を混合し、調整する作業です。ミックスやトラックダウン(TD)とも呼ばれます。プロの現場の場合、多くはエンジニアが行います。
4. マスタリング
マスタリングは、同じアルバムの複数の楽曲を通しで聴き易いように、音量や質感、曲間などを調整する作業です。プロの現場の場合、多くはエンジニアが行います。
主なDTM機材・ソフト
機材やソフトですが、楽器のリアルさや音質などのクオリティにこだわりがない方なら、パソコンとフリーのDAW(音楽制作ソフト)があれば十分です。それと、MIDIキーボードがあれば便利ですね。
高クオリティの曲を作りたい方は、良い機材やソフトを揃える必要があります。どのようなものが必要なのか、以下でざっくり紹介します。詳細はこれから複数回にわたって、おすすめの製品を紹介しながら解説していきます。
とりあえず持っておいた方がいいもの
パソコン
パソコンを使用し作業を行うので、もちろん必要です。また、DTMはそれなりのスペックを要します。
DAW
デジタル・オーディオ・ワークステーションの略で、DTMで主に使用する音楽制作ソフトです。前述したDTMの一連の作業がDAWで行えます。
モニタースピーカー
味付けのない正確な音を聴くためのスピーカーです。リスニング用のスピーカーには音への味付けがあり、正確な音で聴くことができないため、DTMにおける音楽制作ではモニタースピーカーを使用します。
モニターヘッドホン
味付けのない正確な音を聴くためのヘッドホンです。スピーカーと同様に、リスニング用は味付けがあるため、音楽制作ではモニターヘッドホンを使用します。スピーカーをメインで使用する方が好ましいですが、住宅環境の問題でスピーカーであまり大きな音が出せない場合は、ヘッドホンをメインに用いて作業をします。
オーディオインターフェース
オーディオを入出力させるための機器です。入出力の音質やレイテンシー(音の遅れ)などに大きく関わってきます。
ソフトウェア音源
コンピューター上の楽器です。DAW付属のものでも良いですが、プロの音に近づけるなら買い足しが必要です。
プラグインエフェクト
DAW上で音を調整するためのエフェクトです。DAW付属のものでも良いですが、早く上達したいなら視覚性の良い使いやすいプラグインエフェクトを使用した方が効率的です。
その他機材
- MIDIキーボード
- MIDIコントローラー
- マイク
- 楽器
- モニターコントローラー
- ハード音源
- ハードエフェクト
など
次の記事
次回から機材やソフトについて、おすすめを紹介しながら詳しく解説していきます。
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